巨大結腸症

以下、かかりつけの先生からいただいた資料の転載です。出典元わからないし、おこられるかなぁ(^^; どこからかNGのお達しが来たら削除します。

巨大結腸症とは

巨大結腸症とは、臨床的に異常に拡大した結腸の状態をいい、慢性的な高度の便秘のため結腸内には硬い大量の糞塊がみられる。猫では比較的多くみられる疾患である。便秘はいろいろな原因でおこるが、通常の便秘は浣腸や食餌の改善など内科的に治療できる。慢性で「がんこ」な便秘では本症を疑う。本症は先天的な例もあるが、骨盤骨折や腸管内外の異物や腫瘍など多くは後天性におこる。原因不明で難治性の例は突発性巨大結腸症とよばれ、結腸を切除するなどの方法がとられる。

原因

巨大結腸症は、異常に拡大した結腸に大量の糞便が停滞している状態であり、X線検査あるいは開腹術により確定診断される。先天性巨大結腸症は、糞便を通過させる機能をもっている結腸の壁内神経節細胞の欠損のため発生するとされるが、猫ではまれである。ほとんどが後天性であり、直腸や結腸の内腔を狭窄する腫瘍や異物(骨片など)が原因となる。また交通事故などにより骨盤骨折がおこり、骨盤が変形した状態で治癒し、骨盤腔の狭窄が残るため結腸が圧迫されて巨大結腸となることも多い。神経的あるいは内分泌的原因によっても発生する。しかし、こうした原因が認められないにもかかわらず巨大結腸症を示す場合を突発性(すなわち原因不明の)巨大結腸症という。
便秘をおこす疾患は数多くあるが、その多くは緩下剤、便軟化剤、浣腸、食餌の変更などによく反応する。
しかし、このような方法に反応しない「がんこ」(難治性)な便秘の場合には巨大結腸症を疑う必要がある。

特徴

結腸の機能は、小腸から送られてきた経口摂取物から水分と電解質(ナトリウム、カリウムなど)を吸収することである。この作用はおもに結腸の前半分(近位)で行われ、後半分(遠位)は糞便の貯蔵庫といわれている。結腸遠位に貯蔵された糞便は、大脳にある排便中枢によって一日数回、随意に肛門より排出される。したがって糞便が停滞し、水分吸収が促進すると便秘をおこす。

症状

先天性の場合には、生後数週から症状を発現するが、後天性の場合は多くは壮齢〜老齢の猫に発症する。飼い主が最初に気づく徴候は、排便姿勢をとる時間の延長である(裏急後重-りきゅうごじゅう-)。すなわち帯痛性の肛門括約筋の痙攣のため、利金でも便がほとんど排出されない状態である。排出された少量の糞便には血液や粘液を混じることもあり、、あた茶褐色の下利便をともなうこともある。便秘が長期にわたると、元気消失、食欲不振、脱水、ときには嘔吐がみられる。直腸内に指を入れてみると硬い糞便にふれる。後天性の場合には、それぞれの原因に随伴する症状(外傷、大腸炎、神経症状など)がみられる。(右の図の黒いところが“拡大した結腸”です)

便秘の原因

●環境的な誘因:運動不足、トイレの汚れ ●摂取内容:低線維食(※“線維”とあったけれど“繊維”の誤植?)、異物(被毛、骨、砂など) ●結腸の狭窄:異物や腫瘍による圧迫、骨盤骨折 ●神経の異常:先天性、脊髄・骨盤神経の疾患 ●その他:肛門の疾患、内分泌性疾患