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2015年04月17日

本「妻と最期の十日間」

老眼鏡を使うようになってから、本を読むペースがめっきり遅くなってしまった。
数も昔ほど読んでないし。

ワタシが本を読むのは、寝る前にベッドで、がメイン。
多くは図書館で1冊だけ借りて、期限の2週間ギリギリかさらに延長してのありさま。お酒を飲んでしまった夜は、本を読まずに…になっちゃうし。

そんなワタシがお酒も全く飲まず、一気に2晩で読んじゃったのがこの本。
「妻と最期の十日間」桃井 和馬/著(集英社新書ノンフィクション)

著者の桃井和馬氏は写真家・ジャーナリスト。プロフィールには“世界140カ国以上を取材し、紛争・地球環境などを基軸にした独自の切り口で「文明論」を展開している”とある。

この本は、そんな桃井氏の“戦友”でもある奥様(当時41歳)が、ある日突然、本当にまったく突然、くも膜下出血で倒れ、そのまま意識も戻らぬまま脳死状態となり、亡くなってしまう記録が書かれている。
当たり前の普通の生活が、突然受け入れがたい現実として突きつけられる。
夫として混乱の中にあるものの、夫婦にはまだ小学校6年生の一人娘の存在もある。娘も混乱する。
そして、自身の両親や妻の両親、妻の同僚、友人…、数々の混乱。
それら全てを受け止めなければならない著者。
提示を求めた病院のカルテの記述とともに、ジャーナリストである著者が克明に記録し続けた、妻の“死”。

あまりにも絶望的な状況に、読んでいて辛すぎるのと同時に、世の中にはこういう現実もあるのだ、ということを深く知る。

脳死については漠然と関心があり、たまたまだけど柳田邦男氏の「犠牲(サクリファイス) わが息子・脳死の11日」と、猪瀬直樹氏の「さようならと言ってなかった わが愛 わが罪」の本になる前のメールマガジンを読んでいたので、まったく知識ゼロではなかったのだけど…。

誰にでも必ず訪れる「死」。
でも、それがどういう形で訪れるのかはわからない。
1つの“死”には、本人自身からとらえる死と、残される家族や近い存在の人たちからとらえる死があることを強く感じる。

そしてもう1つ。
この本で心を揺さぶられたのは、著者の御両親がキリスト教の牧師であり、著者自身も信者としての考え方を持っているところ。
絶望的状態の妻に対して祈り続ける中での葛藤が興味深い。

神は「祈れば叶えられる」自動販売機のような存在なのか?
神学者ボンヘッファーは、「機械仕掛けの神」になったヒトラーに抵抗する意味からも、その問いに正面から「NO」と結論を出した。
神にいくら祈っても、人間の願いが叶わないことは多い。その場合、人間は願いを受け入れない神を捨ててしまうのか? 反対に神に祈れば必ず願いが叶えられるとするなら、神は「人間の欲望」の範囲内でしか存在しないことになる。
(P185)

ワタシは自身の宗教を持たないけれど、中学から大学までカトリックの教育を受けたので、宗教について興味がある。
そしてその他の宗教についても、何が違うんだろう?という興味がある。

“死”について、宗教をからめて公平に考える機会を与えてくれるのは、やっぱり本だけだと思うので、そういう視点も含めてこれからも考えて行きたいなぁと思う今日この頃。
(うわぁ〜っ!まとまり悪い終わり方でごめんなさい!相変わらずヨッパです)

妻と最期の十日間 (集英社新書) 妻と最期の十日間 (集英社新書)
桃井 和馬

集英社 2010-12-17
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2015年04月10日

本「南三陸日記」

久々に大感動の本に出会いました。
朝日新聞記者の三浦英之氏による「南三陸日記」です。

三浦氏は、現朝日新聞アフリカ特派員。
アフリカ関連の記事を追いかけていたらTwitter(@miura_hideyuki)上で知り、その文章と写真の素晴らしさにすっかりファンになってしまいました。

そんな三浦氏は2011年3月11日の東日本大震災の翌日から現地に入り、18日間取材を続けられました。
そして、その後同年5月から1年間、朝日新聞南三陸駐在として宮城県南三陸町に赴任。

本書は、当時朝日新聞で毎週火曜日、同タイトルで連載されていたものをまとめたものだそうですが、ワタシはこのたび初めて読みました。

3.11から4年が過ぎ、いまだ20万人越えの方々が避難者として仮設住宅や仮の場所での生活を強いられ、復興・復旧にはまだまだほど遠い現状ではあることは知りつつ、少しずつあの当時の自分の気持ちも時とともに薄くなっているというか、よくない方向に行っているんじゃないかな、と思って手に取った本です。

基本、見開きで1つのコラム的な記事があり、その内容にまつわる写真が次の見開きにある構成。
なので、とても読みやすい。
でも、その構成だからこそ、3.11の悲しみが「3.11東日本大震災」という大きなくくりでの悲しみでなく(2015年3月11日現在の警察庁まとめで死者15,891人、行方不明者2,584人)、本当におひとりおひとりの深い悲しみのカタマリであることが伝わってきて、読んでいてどれも本当に胸が締めつけられる思いでした。
この1つ1つの悲しみの記憶を忘れちゃいけない、伝えていかなきゃ、繋げなきゃ…な思いがあふれてきました。

あとがきにこんな文章がありました。

被災地で取材をしていると、今目にしている現実とはまったく異なる現実がこの世のどこかに存在しているのではないか、という錯覚を何度も抱きました。人々が家族の名を叫びながら、泥だらけになってがれきの中をさまよい歩いている現実はむしろフェイクで、どこかまったく別の空間にまったく別の現実が存在していて、人々はそこで明るく笑いながら、家族で温かな食卓を囲んでいるのではないか。私にとってーーそちらの世界の方がずっと自然で、何より説得力を持ち合わせていたからです。

(「南三陸日記」三浦英之/朝日新聞出版 P236-237)

泣けてきます。
その現場にはいないワタシにも三浦氏が目にして感じたこの思いは、ものすごく伝わってきます。
あの日の津波が平地をどんどん上って行く映像、夜になってあちこちを燃やす火の灯。テレビで見たあの光景は、ワタシにとってまったく現実的でなかったし、“日常の尊さ”を痛いほど感じたから…。

1つ1つの言葉がセンセーショナルでなく、静かに響きます。
何度も何度も推敲を重ね、ていねいに紡がれた文章なのだな、という印象を強く持ちました。そして胸を打つ写真。
ああ、これがプロの新聞記者さんの仕事なんだ!という意味でも感動しました。
今までワタシが触れてきた小説家やノンフィクションライターやフリーランスのジャーナリストの方々とは全く違う“伝わってくる思い”。

ぜひ多くの人と共有したい内容です。

明日は11日。
震災から4年と1ヶ月。
今日はいつもどおりの夜を迎え、4年前、いつもどおりであることのありがたみを感じたなーと振り返りながら過ごしました。

南三陸日記 南三陸日記
三浦英之

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2015年01月15日

本「私は負けない」

最近めっきり“老眼”で、本を読むペースがぐんと落ちているのだけど、これはヨカッタ!オススメ本です。

「私は負けない 〜「郵便不正事件」はこうして作られた〜 」
村木 厚子/著 ・ 江川 紹子/聞き手・構成
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2009年6月、まったく身に覚えのない「郵便不正事件」で逮捕された厚生労働省の村木厚子氏が、“無罪”を獲得した壮絶な戦いの記録。

当時、この事件については多くの報道があったけど、自分自身の身近な問題ではないよな〜な意識で見ていました。
その後、2012年からの「パソコン遠隔操作事件」では、4人が誤認逮捕され、そのうち2人はやってもいないのに「自白」をしました。

冤罪とはどうしておこるのか、起訴する事件の有罪率99%と言われる検察とは…などなど、全くワタシとは関係のない世界の話だと思っていた事件ですが、日本の検察、司法についての興味が湧き、この本を読んでみました。

読んでびっくり!!!

冤罪って、「自分に関係ない」なんて思ってたらダメなんだな、と。
こういう問題に全く関係ない世界にいると思っている自分が、いつどこでひょんなことでこういう世界に巻き込まれてしまうこともあるのかも、と怖くなりました。
いったん巻き込まれると、なんで“やってもいないのに”【自白】しちゃうのかがよーーーーくわかります。

検察による取調べでの“ストーリーありきでの調書作成”。
村木さんの事件の後、検察の取調べに関する問題点がクローズアップされたものの、その後の「パソコン遠隔操作事件」ではまた“やってないのに自白の調書”が。

まず、こういう実態、問題点を知ることはとても大切だと思いました。

全く身に覚えのないことで逮捕&起訴されてしまった村木さんなのに、それでも「とてもラッキーだったからこそ闘い抜くことができた」と言う現実に自分が巻き込まれてしまったら…。
そして、正義の味方だと信じている裁判官だって“たまたまとてもいい裁判官”な状況がある現実。

村木さんがもっともショックだったと言う検察側の一言。
「執行猶予なら大したことない」。
村木さんは検察側からこの言葉を聞いた時、泣いたと。
執行猶予付きで開放されたとしても、《有罪》の烙印は押されるってことですよね…。

周防正行監督による「それでもボクはやってない」も同じく冤罪をテーマにした映画。
もう一度書いちゃうけど「起訴する事件の有罪率99%と言われる検察」の闇を感じます。

これはぜったい誰もが知っておかなければいけない現実だと思いました。

ワタシがもし何かで誤認逮捕されちゃったら、やってなくてもぜったい【自白】させられちゃうだろうな、って思うから。

私は負けない 「郵便不正事件」はこうして起きた 私は負けない 「郵便不正事件」はこうして起きた
村木 厚子中央公論新社 2013-10-24
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2015年01月13日

本「ネコの吸い方」

坂本美雨さんの「ネコの吸い方」を読みました。

“ネコを吸う”って、インパクトのあるコトバ。
でもネコ飼いには“びびびっ!”とくるコトバ!
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自称“ネコ吸い妖怪”な美雨さんのネコ歴史。
物心ついた時にはいつもネコがいた環境。
兄弟のように一緒だったネコたちの話。
美雨さんの記憶と、お母さん(矢野顕子さん)に確認した事実とがクロスしていく。

そして美雨さんが溺愛するサバ美との出会い。今の暮らし。

読み終わった『ネコの吸い方』を、どうしても義妹に読ませたかったので、お正月に会ったとき渡しました。
なんでかっていうと、そもそも義妹も“ネコ吸い”だから(^^)
わが家に来たときは必ず「セナちゃんのおなか、いいですか?」と一言いったあと、セナのおなかに顔をうずめて狂喜する義妹なのです。
チャイの時もそうだった。

義妹に『ネコの吸い方』を渡したとき、「これ知ってる?」って聞いたら、「知らない」の答えが返ってきたんだけど、横にいた弟が「知ってる!ラジオで聞いた。ぜったいうちのパターンと一緒だ、と思ってたんだー」とw

その後、義妹からは「サバ美は毛色は違いますが顔や表情がうちの空太郎にすごく似ていて妙に親近感を覚えます。」などと、感想メールがきました。

そうなのです、美雨さんちのサバ美ちゃん、不思議なことに、たくさんの“うちのコ”との共通点があるコなのです。“うちのコ”代表キャラ。
そのへんも読みどころ&見どころ満載の本だと思います。

↓セナが“サバ美ちゃんっぽいところ”はこんな感じかな?
「吸って!」
IMG_1411
↓ネコと暮らす幸せな瞬間かも
IMG_1413

あ、そもそも“ネコを吸う”とは!?な疑問をお持ちの方もぜひ読んでみてくださいね。
究極のネコ飼いとは!がわかりますw

ネコの吸い方 ネコの吸い方
坂本 美雨

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2013年06月10日

チャイの先生の本

チャイがずっとお世話になった先生が本を出されていたことは知っていた。
でも当時、調べたけれど絶版になってたのかなぁ、この本を見つけることはできなかったのです。

その後この本の存在を忘れていたけれど、ふと思い出して探してみたらAmazonに中古品があって即ゲット。
いやーーーっっ、おもしろかった!
おもしろかったというのは語弊があるかな?先生ならではの猫への愛があふれながらもズバズバ本音満載な文章、でもやさしさもすごく感じられて「あー、チャイの先生だ!」って最近はご無沙汰している現実の先生がそのまんまで嬉しくなってしまいました。

玉野先生はチャイが亡くなる半年前の2009年4月に引退され、病院は閉院、先生の紹介の元、セナも今お世話になっている病院にチャイは転院したのだけれど、2004年12月のワクチンから(たぶんそうだったと思う)閉院されるまでの4年半、本当にお世話になりました。
引っ越しに伴い、先生のところでお世話になることになったのだけれど、生後4ヶ月でうちの子になったチャイ、7歳までお世話になったI先生御夫妻とも今でも年賀状のお付き合いがあるものの、当時はチャイも若かったし元気だったので、年1回のワクチンくらいしか病院にはお世話になっていませんでした。

2006年チャイ9歳の時、巨大結腸症を発症。
玉野先生にお世話になったこの時期、ひんぱんに病院に通っていたし、たくさん先生とも相談して、チャイの症状がよくなるよう努力した。
「これがダメなら、あーしてみたら?」とか、本当に細かな部分まで先生が相談に乗ってくださり、めちゃくちゃ心強いチャイのドクターだったのです。
あ、チャイだけでなく飼い主であるワタシのメンタルケアも意識してくださったすばらしい先生。
おこられたことも多々あるけれど、いっぱい励ましていただいた。
チャイが亡くなってひどいペットロスに陥ったワタシだけれど、そこから救ってくださったのも先生のおかげだと思っています。

そんなワタシが絶対的信頼を寄せる先生の本。
色んな患者(猫)さん&その飼い主さんのお話が先生の目線でたくさんあります。「わかる〜!」と思うお話もあるし、飼い主と獣医師との境目を感じたり、わかっちゃいたけれど、先生も獣医師でありつつ単なる猫好きなのね〜(^◇^)なーんて思いつつ、あっと言う間に読んじゃった。
これは保存版! うちの義妹(空太郎のママね)にも読んでもらいたいので、もう1冊買おうっと。

猫特有の病気についてのコラムなどもちりばめられていて、ワタシなんて知っているようで知らなかった!ってこともあって、気が引き締まります。

くる日もくる日も猫猫猫―猫の病院タマノ先生診療日記 くる日もくる日も猫猫猫―猫の病院タマノ先生診療日記
玉野 恵美

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2013年04月12日

文才を持たないチャイままと、セナの格闘の日々

なんか寒いですね。
みなさま体調崩してないですか?(気をつけてね)

寒いとモニタにくっつく=暖かいと覚えたらしいセナ、今日も日中から邪魔猫でした。
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夜はひたすらセナの抜け毛をブラッシング。
今日もいっぱいあっという間に抜け毛がとれたので写真を撮ってみました。

フツーに撮ってもつまらないので、“抜け毛”にピントを合わせてオモシロイ写真が撮れないかな、と思ったんだけど、横着して一眼レフでなくコンデジだとこの程度。
っていうか、そもそもワタシの腕でほわほわ“抜け毛”にピントを合わせること自体がむずかしい…(^^;
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「かあちゃん、写真なんか撮ってないで遊んで!」と、セナはしびれを切らしたよう
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で、なんで今日のタイトルかというと、今日のニュースでも話題の村上春樹氏の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」がAmazonさんから届いたわけです。
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思っていたより厚くはないなぁ。薄くはないけど。
発売日が金曜日ってのも色んな計算があるのでしょうか。
ワタシ的には週末に読み切っちゃうのはもったいないのでゆっくりゆっくり読むつもり。

ん?待てよ。
今回の新作は本文の紙がワンランク薄くはないか?(1Q84と触り比べしてないけど)。
文字行間もゆとりがない?(1Q84と見比べてないけど)。
ってことは本の厚みはなくてもボリュームは結構ある???

ワタシは村上春樹ファンだけど、自分自身は“フツー”じゃないんじゃないかと思う節があるわけで、でも、世の中の多くの人が村上春樹ファンなわけで、ってことは「ワタシはフツーなんだなぁ」と思ったり。
村上春樹ファンならではの通じる部分があって…、何が“フツー”なのかがわからなくなるような魅力を持つ村上ワールド。
世間の感想文を無視してそのうちチャイまま感想書くと思われます。

そしてセナとの格闘の日々も続きます!

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上 春樹

文藝春秋 2013-04-12
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2013年03月01日

映画「遺体 明日への十日間」を観て

映画「遺体 明日への十日間」を観てきました。

原作はジャーナリスト石井光太氏の「遺体 震災、津波の果てに」。
2011年3月11日の震災当日から10日間の岩手県釜石市の遺体安置所が舞台です。

釜石市は町にある川を挟んで海側は壊滅的な津波の被害を受け、山側の地域は津波からは難を逃れました。
震災直後、携帯もつながらず停電もしているため、町がどういう状況になっているのか誰も何もわからない。
そしてだんだんとその絶望的な状況が現実として突きつけられます。

映画を観ていて、たびたび出てくる余震のシーンには、私自身の身体が勝手に身構え、当時の恐怖が蘇ってきました。
東京住まいの私ですら、当時の恐怖・不安をしっかりと身体が覚えていることを思うと、津波の被災地の方々の心の傷はどれだけ深いものかと改めて考えさせられます。

原作者の石井光太氏は「当時の報道では伝えられなかった事実」として、この遺体安置所の現場を取材され、本にされたそうです。
確かに当時は報道されるべきことがあまりにもたくさん起こりすぎました。
広範囲に及んだ地震、津波による被害、そして福島第一原発のこと。
普段だったらニュースで取り上げられるような出来事でも優先順位がつけられ、どんどん切り捨てられていった情報も多かったのだと思います。

この釜石市の遺体安置所であったような、絶望の淵にいながらも悲しみに沈んでいられなかった方々の現実が、それぞれの地域でたくさんあったのだと思います。

泣かないで観ることは不可能な内容な映画なのだけれど、「再現ドラマにはしたくない」という君塚良一監督の思いを受けて、そうそうたる役者陣の素の人柄を通した気迫の演技がものすごく伝わってきます。それ故の涙だったのだろうけれど(映画館で号泣はちょっとやだなーなのですが、これはもうそんなこと言ってられなくて…)、ぜひぜひ多くの方に観ていただきたい素晴らしい映画でした。

3.11の震災からもうじき2年。
あの時は日本人誰もが混乱していて、その全容を知ることができなかった。だからこそ今、この映画をきっかけに、きちんと“あの日”の現実を1つずつ知ることが大切なのではないかな、と思います。

遺体―震災、津波の果てに 遺体―震災、津波の果てに
石井 光太

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2012年11月24日

今週読んだ本

先週は重い本を読んでいたので(2012年11月15日“名誉の殺人”を知って)、なんかさわやかな本が読みたくなったワタシ。
ということで、今週は児童書の「哲夫の春休み」斎藤惇夫著を読みました。

斎藤惇夫氏の本は、ずいぶん昔に(大人になってから)読んだ大好きな作品「グリックの冒険」以来。

哲夫君は小学校を卒業した春休みにお父さん(著者)の故郷である新潟県長岡市へ旅をします。
本当はお父さんと一緒に行くはずだったところ、お父さんの仕事の都合で急遽ひとりで長岡へ行くことになった哲夫君。
最初はあまりこの旅に乗り気ではなかったけれど、道中出会うおばさんや不思議な体験から哲夫君はどんどん旅に集中していきます。

不思議な体験について感想を書きたいけど、これから読む方のために書かない方がいいかな?
哲夫君の純粋な感情と、「グリックの冒険」の主人公、シマリスのグリックの一生懸命さがものすごくシンクロしていて、読み出してすぐ斎藤惇夫ワールドに引き込まれ、読み終わりたくない!と思いつつ、あっという間に読んでしまいました。

今の子供たちがみんな哲夫君やみどりちゃんみたいな子たちだったらステキだな。
そして大人になったワタシも、この作品に触れて、哲夫君のような純粋な気持ちを忘れていたことに反省したり。

児童書?児童文学の定義がよくわからないけど、絵本とは違って小学高学年〜中学生くらい向けなのかな?挿し絵はあったりするけれど、文字が主体でそれなりに長編。
大人になって読んでも子供時代に読むのと違う発見があってオススメです。
次はオトナ本を読む予定だけど、また何か児童書読みたいなー。オススメがあったら教えてくださいね。

哲夫の春休み 哲夫の春休み
斎藤 惇夫 金井田 英津子

岩波書店 2010-10-27
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2012年11月15日

“名誉の殺人”を知って

先月、あまりにも衝撃的なニュースに触れた。

パキスタン北西部に住む14歳の女の子マララさんが、通学途中、武装勢力“パキスタン・タリバーン運動”に頭と首を撃たれ、瀕死の重傷を負った。
ご存知の方も多いだろう。

マララさんはブログで女性も教育を受けられる権利を主張し、その結果タリバーンから探し出され撃たれたという。
“パキスタン・タリバーン運動”は犯行を認め、マララさんが一命をとりとめたとしたら、次は必ず殺すと宣告したそうだ。

14歳の女の子の主張に大人が怒って殺そうとするなんて!!!

マララさんは現在、イギリスの病院で治療を受け、奇跡的にも死はまぬがれたが、まだまだ続く治療、後遺症の問題、そして何より、タリバーンの標的となっている恐怖がつきまとう。

このあまりにも衝撃的なニュースからほどなくして、今度は「“名誉の殺人”のため、娘を殺した両親」のニュースに触れた。
10代の娘が若い男性と話をしているのを見た父親が激高し、娘に酸をかけてヤケドを負わせ、死亡させたという。
これもパキスタンでの話だ。
パキスタンすべてではないだろうが、パキスタンでは親の認めない交際などを疑われた女性は家族の名誉を汚したということで、“名誉の殺人”という名目の元、殺されてしまうという。

この2つのニュースに衝撃的を受けていたところ、「生きながら火に焼かれて」という本と出会った。

シスヨルダン(どこだ?とWikipediaで調べたら、ヨルダン川西岸地区と呼ばれるところ。ヨルダンとイスラエルの間ににあり、自治政府はパレスチナらしい)の小さな村で生まれた女の子スアド。
村では女性は小さな頃から男性の奴隷のように働くのが当たり前で、ことあるたびに殴られる蹴られるの暴行を受けるのも当たり前。結婚も親が決めた相手と。まるで奴隷売買をするかのように新郎側の家族と娘の父親が金銭などの交渉の末だ。嫁いだ先でも夫からの暴力は当たり前。とにかく男の子を産むことだけが求められる。

当然結婚前の男女交際などもっての他の世界。
スアドは、早く結婚をして家を出たい一心だった。そして近所の男性に恋をする。男性は結婚の約束をちらつかせ、ふたりは危険な逢瀬を重ねる。
そしてスアドは妊娠してしまう。
もちろん教育など受けていないスアドはどうすることもできず、ついに両親に妊娠がばれてしまう。

家族会議の結果、スアドは“名誉の殺人”として義理の兄に火あぶりにされたのだ。

幸いにもスアドはスイスの福祉団体の女性との出会いがあり、奇跡的に救われた。瀕死の状態にありながら、男の子を産んだ…。

これは全世界にまだまだあるこうした“名誉の殺人”で殺される女性たちの現実を知ってもらいたいというスアドの勇気ある行動で2003年春、フランスで出版された本だ(その後20カ国以上で翻訳された)。
大昔の話ではなく今もこの世界のどこかで、家族の名誉を傷つけたからといって“名誉の殺人”が行われているのだ。殺人は罪としても“名誉の殺人”であれば罪が軽くなる国もあったり、“名誉の殺人”は英雄視されることもあるとか。

国や宗教が違えば、風習が違うのは当たり前だ。
だけど、女性だからという理由で意志を持つことを否定され、掟にそむけば殺されて当たり前とされる現実は信じがたい。
Wikipediaで“名誉の殺人”を調べたら、『国連の調査によると名誉の殺人によって殺害される被害者は世界中で年間5000人にのぼるとされる。』とあった。

スアドはそれほどワタシと年齢は違わない。
スアドの生活をワタシの子ども時代から今に至るまで重ねながら読んでいたら、クラクラした。夜も夢にスアドが出てくるくらい衝撃的な内容で、あっと言う間に読んでしまった。

ぜひ多くの人に読んでほしい本です。

生きながら火に焼かれて 生きながら火に焼かれて
スアド Souad

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2012年05月25日

ドローイン・ダイエット


ワタシの加圧トレーニングの先生が本を出しました!
ってことで、今日トレーニングに行ったので買ってきました♪
1,000円って安過ぎない?

加圧トレーニングは家でひとりでってのは出来ないけれど、これは“ドローイン”っていうトレーニング法で家でもどこでも気軽にできて、お腹周りの脂肪を減らして行くってものらしい。
まだパラパラッとしか見てないけど、加圧でやってるメニューっぽいのもあれば、全然違うものも。
主に女性に向けての本っぽい作りだけど、男性にももちろんって感じ。
あ、男性のメタボにもいいのかは今度先生に聞いてみよう。
トレーニング方法もカラー写真付きで細かく載っているので、本を片手に(A5判・96ページ)トレーニングできそう。

ワタシの加圧トレーニングも3年目です!このワタシがよく続いているなーって感じ。
それだけ先生の指導法がワタシにあっているってことなんだろうけど。あと相性とか。
そんな先生の本なので、最近少々自分自身の気持ちがマンネリ化しているので、このドローインも本読みながらがんばってみよう〜っと。
興味のある方はぜひぜひ!

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